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和歌山大学顧問
杉本特許事務所所長弁理士 杉本勝徳
「著作権について」�D
音楽教室事業者とJASRACの著作権侵害訴訟に於ける争点は次の6項目に集約される。著作権法第22条には前回も説明したが「著作者はその著作物を、公衆に直接見せ又は聞かせることを目的として上演し、又は演奏する権利を専有する」ことが法的要件よなっていますので、法的要件を分解すると�@音楽教室事業者に於ける演奏は「公衆に対する」ものであるか、�A)音楽教室事業者に於ける演奏は「聞かせることを目的とするか」�B演奏権が消尽しているか�C短い1〜2小節以内でも演奏権は及ぶか、�D原告に名前を連ねていた個人にも音楽教室事業者と同じように利益があるか、�EJASRACの権利乱用にならないか等の争点について争われた。
東京地裁は総ての争点に対して原告の請求を棄却した。音楽教室事業者が他人の著作物を利用して事業をすることによって利益を得ること自体は一般的に著作権の侵害になることは理解できるが、演奏自体の主体性について生徒や先生の場合にも侵害が及ぶのかとの疑問もある。
規範的には行為自体が音楽教室事業者ではなく先生や生徒自身であれば侵害ではないと思われるが、一審の東京地裁は「カラオケ」法理(カラオケを歌う個人も本来は著作権に抵触するがカラオケ機械に著作権料を含んで使用させているので侵害にはならない。)を持ち出して侵害するとした。
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